△ＣＡＭＰ

ちょうど一ヶ月ほど前のこと、天空の宿へという山小屋を特集したTV番組をたまたま見て、山でご来光を見たいという長男

実際、自分も横で見ていたのですが、画面を通して見ても感動的な景色

この目で見てみたい、子供に見せたいと思いましたが、今の我が家の実力では何時間もかけて山小屋まで登って行くのは難しそう・・・

そこで調べるうちに浮上したのが乗鞍岳

バスで2700m超までアクセスし、そこから3000mを超える山頂まで往復3時間程度で登れてしまう

これなら我が家でも行けそう

ということで、あこがれの景色を見るために、乗鞍岳へ行ってきました△



写真多めの文章ダラダラレポですが、ご興味を持って頂けたらお付き合いくださいm(_ _)m

乗鞍岳へは平湯バスターミナルからバスで１時間程度
（長野県側からは、乗鞍高原からバスが出ているみたいです）
濃飛バスさんのＨＰが参考になりました

バスの営業期間は５月～１０月なのですが、７～９月はご来光バスというのが運行しており、バスで気軽に2700mからのご来光が見られるとのこと

このご来光バスを利用しました

出発時間は３：４５（７～８月は３：３０）に間に合うように２：３０に起床

満点の星空を眺めながら、歩いて平湯バスターミナルへ
無事にご来光バスに乗車



バスの途中から見えた景色・・・
もう既に言葉が出ません（眠いだけ）



バスに揺られること1時間程度で乗鞍畳平（バスの終点）に到着



ちなみにご来光バスは終点の手前（徒歩5分程度）にあるご来光ポイントで止まって希望者を降ろしてくれます

今回もほとんどの方が降りていましたが、我が家は長男がトイレということで、終点まで乗車・・・

ご来光に間に合うのか！気持ちが焦ります

トイレを済ませて急いで準備

そして、バスターミナルから徒歩５分ほどのご来光ポイントへ



気温が低く、風も強かったのでレインウェアを着込み、娘のチャイルドキャリアには風対策でレインカバーを装着

それでもご来光待ちの間は寒かった・・・ダウンジャケットやフリースを持っていくべきでした

ご来光ポイントへ向かっていると、現地の係員の方が話しかけてくれました

「今日は今年１、２を争ういい条件みたいだよ～」

がぜん期待に胸を高鳴らせながら、ご来光ポイントへ急ぎます

横に見える鶴ヶ池がまたいい感じ



そして、目に飛び込んできたのは、眼下に広がる雲海



一歩踏み出したら歩けるのではないかと思えるような雲海に徐々に登る朝日にあちこちで歓声が上がります









待っている間は寒くて震えていましたが、そんなことも忘れる幸せな時間を堪能

ひとしきりご来光を満喫したところで、バスターミナルに戻って温かいうどんとおにぎりの朝食です
７００円は高いと言えば高いですが、この時は７００円以上のありがたみを感じました



６：３０　バスターミナルを出発
体を温めて、少し休憩したら乗鞍岳山頂（剣が峰）を目指します
もう季節的には終わりのようですが、コマクサが見送ってくれました



今回の登山コースはこんな感じ



朝のご来光ポイントでは、すでに日が高く上っていますが、まだ少し寒い
ここでまた写真撮影したり、ちょっと時間ロス


７：０５　ご来光ポイントから山頂へ向けて出発
丸いドームが特徴的な建物は自然科学研究機構乗鞍観測所です



途中の景色もまさに絶景
意味も無くガッツポーズしてみたり



７：２０　さくっと肩の小屋に到着
バスターミナルから肩の小屋まではコースタイム３０分のところ５０分



ここで、朝からがんばっている長男が飽きてきたようでぐずり始めました
今回は特別、植物図鑑を肩の小屋で購入、植物を見つけて図鑑で調べながら行く作戦
これでご機嫌が直りました

長女はこの時点で爆睡中ｚｚｚ
７：３７　肩の小屋を出発



途中に見つけた花たち・・・図鑑によるとおそらく・・・
トウヤクリンドウ

イワギキョウ



歩き始めて２０分ほどで肩の小屋が小さくなっていきます



娘を背負って必死の自分



まだまだ余裕の長男



権現池が見えてきたら、頂上も近いです



まだまだまだまだ余裕の長男



蚕玉岳は2980m、剣が峰までもう少し
左奥に見えてきていますね



と、ここで起きだした娘
歩くと言い出したので降ろしてみます



仲良く山頂を目指して歩き出します
結局少し歩くと頂上手前はちょっと娘には険しく、すぐに背中の上へ・・・



８：４８　頂上目前の頂上小屋へ到着
ちょっと頂上バッチ欲しいと思いつつ、ここは素通り



最後の岩場を登りきると・・・



９：００　とうとう山頂へ到着
肩の小屋～剣が峰の登りはコースタイム６０分のところ８３分で到着
なかなかいいペース



山頂からはこの眺め
しっかり堪能します



さすがに連休中日だけあって、次から次へと登ってくる登山客の皆さん
９：１５　山頂は混雑してきたので、お守りを購入して下山開始



少し下に降りて落ち着いたところでまた娘を降ろします
歩きたいとのこと・・・いい感じに成長が見られますね



ということで、娘の手を引きながらゆっくり下山・・・



のはずが、長男がトイレと言い出し・・・
「もう出ちゃう、もう出ちゃう」といいながらダッシュで肩の小屋へ
後からくる妻と娘を待ちながら、おにぎりでエネルギーチャージ
山で食べるおにぎりは絵になるし、美味しい！



その頃娘は、先日のエクストラコールドの際に、とある有名SCキャンパーさんから頂いたTRAIL MIXでエネルギーチャージ
行動食って重要です
結局娘は肩の小屋まで楽しそうに歩いて降りてきました



肩の小屋ではご褒美のソフトクリーム
２人ともほんとに良くがんばりました



肩の小屋から見る剣が峰
徐々に雲が広がっていきます



ここから娘はまた背中の上へ…
雪渓を見て雪遊びしたいね～と話しながら下山していると



山の方には急に雲が広がってきます



今から登る人は大丈夫かな・・・
と心配しつつも、我が家は急いで下山です
下りはお花畑経由でバスターミナルへ



岩があると登りたくなるらしい
親はばてばてですが、長男はここでも元気



バスターミナルが近づいてきて、いよいよ乗鞍岳登山もクライマックス



１１：１７　最後の心臓破りの階段をクリアして、バスターミナルに到着
下りは休憩含めて２時間ほどで降りてこられました



初めての3000m級ということで、高山病なども心配でしたが、無事に下山することができました
しかし、朝と昼では別世界なのが高山、防寒などの装備の重要性をしみじみ感じたところ・・・

何はともあれ、天候にも恵まれて、最高の景色を堪能できた今回の乗鞍岳
ますます山にはまりそうです

それにしても、もう少しこの感動が伝わるような写真が撮れるようになりたいなぁ…